No.03 2007/09

オーライ!長崎ニュース(毎月10日発行)

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県央特集

今月は、長崎県の中央部に位置する県央地域の特集です。この地域は、三方を、大村湾、橘湾、有明海に囲まれ、空の玄関口である長崎空港や長崎と島原を分岐する諫早駅などを有する県内交通の要衝となる地域です。また、大村市内は肥前大村藩の城下町として人気のある散策タウンでもあります。

コスモスと天体観測

8月28日(火)、6年半ぶりに全国で観測された皆既月食をご覧になり、小学生の頃、星座早見版を片手に分厚いボール紙製の天体望遠鏡で、夏の恒星や月のクレーターを食い入るように見つめたことを思いだした方も多いのではないだろうか。

コスモス花宇宙館 今回は、秋には20万本のコスモスが咲き誇る長崎県諫早市の白木峰高原に、コスモス花宇宙館を訪ねた。

コスモス花宇宙館は、地上4階、地下1階の建物で、宇宙の神秘に感激しながら天体学習ができる大型天体望遠鏡や、150インチの大型3D(映像が飛び出す立体画像)ハイビジョンを有する学習ホールなどが設置された体験学習施設で、毎年2万人が訪れる。

取材当日は、佐賀県太良町社会福祉協議会の学童保育の子供達(太良小学校 2年生)26人が夏休みの体験学習に訪れていた。

子供達の天体観測 子供達は男女2班に分かれ、1階の学習ホールでの3Dハイビジョンを見ながらの天体学習と、4階の天体観測室での星や太陽の観察とを交互に行っていた。

望遠鏡の中のシリウス天体学習で、「私たちの銀河には、太陽のように輝く恒星が2千億個あります。」などの説明を聞いてきょとんとしていた子供達も、天体望遠鏡を使った金星、シリウス、太陽などの観測では、生き生きと望遠鏡をのぞき込んでいた。

観測は、口径150mm屈折望遠鏡2台と口径406mm反射望遠鏡の合計3台で行われる。驚いたことに、天体望遠鏡を使えば昼間でも10個程の星が見えるそうで、肉眼では位置がわからない星の場所へは、パソコンソフトが天体望遠鏡の向きを自動で合わせてくれる。

学習後、1階の休憩ホールでお弁当を食べていた池田京輔君(7才)は、「望遠鏡で見たシリウスがきらきら光ってきれいだった。泊まって、夜も見てみたい。」と元気に話してくれた。

子供達の天体観測9月下旬から10月中旬、白木峰高原はコスモスのシーズンを迎え、諫早湾と雲仙普賢岳を眼前に20万本のコスモスが咲き誇る。「コスモス」とは、ギリシャ語で「宇宙」を意味する言葉。ちょうど、秋から冬にかけては星が一番美しく見える季節であり、夜は「天の川」や星雲、星団等が見頃とのこと。皆さんも、コスモス花宇宙館で天体観測を体験してみては如何ですか。

大村の郷土料理「大村寿司」

戦国時代を起源に、500年の歴史を持つ伝統料理「大村寿司」を求めて、肥前大村藩の城下町大村市を訪ねた。

大村寿司の起源は、中岳の戦いで島原の有馬氏らに破れて佐賀県の唐津に逃れていた領主の大村純伊が、6年後の文明12年(1480年)に領地を奪回して帰還した際に、領民達が大いに喜んで、早々にこれを迎えるために、とりあえず「もろぶた(長方形の木製の箱)」に炊きたてのご飯を広げ、その上に魚の切り身、野菜のみじん切りなどを広げ軽く押さえて食事に供したものを、将兵達が、脇差しで角切りにして食べたのが始まりと言われている。

大村寿司以来この地では、共同作業の稲刈りや田植え時のごちそうとして、また、祝事などには必ず大村寿司を食べることが習わしとなり、家々に伝わる味付けが伝統となって寿司おけは嫁入り道具ともなった。

大村藩のお船蔵跡 大村湾岸に領地が広がる大村藩の玖島城跡には、物資の運搬等に使用する藩船を格納した「お船蔵跡」(県指定史跡)が現在も大切に保存されている。これとは別に、当時、市街地の内田川の下流に庶民のための荷揚場があり、そこで、食堂を創業して約100年の歴史をもつ元祖大村角ずし「やまと」で、永田喜美男専務にお話を伺った。

元祖大村角すし「やまと」伝統の味を守るため、決め手となる合わせ酢の味付けを一人で担当する永田専務は、「難しいのは卵の焼き方。やわらかくても、固くてもだめ。伝統の味を守るためには支店も出さない。」と言う。また、「美味しいと言われるのが一番、疲れがいっぺんに吹き飛んでしまう。これからも伝統の味を守っていきたい。」とも話してくれた。

お土産として買って帰った大村寿司は、疲れた体には酢入りの甘めの味付けが旨かった。「やまと」の角ずしは、大村市本町のお店のほか長崎空港2階の売店でもお土産用として販売されている。皆さんも、職人が手間暇かけて作る昔ながらの伝統の味を賞味しては如何ですか。

県央地域のイベント・観光スポット

イベントカレンダー/9〜10月

コスモス(諫早市白木峰) 9月下旬〜10月中旬 諫早市白木峰
2007のんのこ諫早まつり 前夜祭 9月14日
本番 9月15〜16日
諫早文化会館
諫早公園
鉢巻山ひがん花まつり 9月22〜24日 大村市鉢巻山展望所
秋のお月見コンサート 9月29日 諫早市役所前芝生公園
秋の夜長の武家屋敷 10月10〜11日 大村市旧楠本正隆屋敷
コスモス(大村市大又農園) 10月上旬〜10月20日 大村市大又農園

観光スポット

轟峡(とどろききょう) 諫早市高来町
多良岳に水源を発する「轟渓流」は、大小30余りの滝を連ねる県下有数の清流であり、山と水と木々が織りなす四季折々の彩りは、深山幽谷の風趣をかもし美観を形づくっている。
諫早ゆうゆうランド干拓の里(いさはやゆうゆうらんどかんたくのさと) 諫早市小野島町
諫早ゆうゆうランド干拓の里(いさはやゆうゆうらんどかんたくのさと) 諫早市小野島町干拓の里は、諫早の干拓の歴史を体験し、学べるテーマパーク。敷地内の門前市などでは地場産品の販売も行っており、地元で取れたそば粉を使った手打ちそばの体験も出来る。また、隣接する馬事公園では、初心者や家族づれでも気軽に参加できる乗馬体験ができる。
http://www.kantakunosato.co.jp/
富川渓谷(とみかわけいこく) 諫早市富川町
富川渓谷(とみかわけいこく) 諫早市富川町 本明川の上流にある景勝地で、四季それぞれに味わいがある渓谷美を見せ、ハイキングコースとしても愛されている。周辺の岩肌には、諫早第7代領主茂晴公が領内の息災と水難供養のために彫らせた五百羅漢が、今も鮮やかに姿をとどめる。
野岳湖公園(のだけここうえん) 大村市東野岳町
江戸時代に、捕鯨で財をなした深澤儀太夫が私財を投じて築いた人造湖で、現在でもかんがい用水として活躍している。キャンプや釣り、ボート遊びなどを四季折々の自然の中で楽しめる。
鉢巻山展望所(はちまきやまてんぼうしょ) 大村市野岳町
鉢巻山展望所(はちまきやまてんぼうしょ) 大村市野岳町360度の大パノラマが楽しめる鉢巻山の山頂にある。9月下旬、赤、白、黄色に彩られた100万本のひがん花をバックに、地元特産品の即売会などが催される。

シリーズ企画「交流で農山漁村を元気に!」

第3回 担い手の確保で収益事業をめざそうー地域経営の視点

超高齢化社会に向かうなかで、若い層がふるさとを離れ年寄り・親たちがふるさとを守るという今までの構図が変わろうとしている。地域の年寄りや団塊の世代の人々は地域で働き、都市部と共生してきたが、10年、20年後は暮らしの自然環境や文化・歴史などを誰が担うのかが社会的問題になりつつある。さらに人口減少時代の方向は地域の存続という問題とダブルで拍車をかけている。国土交通省(集落現況把握調査・18年度)のまとめによれば全国で65歳以上が50%を超える集落がすでに12.7%、将来消滅の可能性のある集落は4.3%で、小規模や中山間地域ではさらに上回ることになり離島・半島の本県にとっては大きな課題といえる。

対応の一つとして若者やUJIターンなど地域の担い手をふるさとに戻すことである。環境、文化、暮らしなどコミュニティの持続と地域経済を維持することにあり、地域財源(地域の自主収入)を確保することが不可欠である。若者や担い手を受入れるビジネスチャンスの創出による新しい定住化政策が求められている。もう一つはいかに地域を経営するかの自主・自立の人材づくりにある。先人の知恵を伝承する人、産品づくりに情熱をもっている人、販売・営業に長けている人、PR・デザイン、イベント企画、まちづくりに関心のある人、マネジメントに向いている人・・・。

グリーン・ツーリズムや観光サービスは暮らしの地域資源を維持し、事業収益と雇用を創出して担い手を確保し、人材育成で自立の地域経営ノウハウを習得する大きな役割りをもっており、これからは地域存続、地域経営の視点が要請されている。

片岡 力(長崎国際大学)

シュシュポッポきっぷ

シュシュの体験型農村交流施設今回は、大村市福重地区の専業農家8名が運営する「おおむら夢ファームシュシュ」とJR九州長崎支社が生み出した「シュシュポッポきっぷ」をご紹介します。

シュシュポッポきっぷ参加者切符には、県内の最寄りのJR駅と大村市竹松駅間のJR往復乗車券と、竹松駅から「おおむら夢ファームシュシュ」までの往復バス送迎に、パン・ホットドック・シュークリーム手作り体験と季節のフルーツジュース料金が含まれています。

切符の購入は、県内のJR各駅やジョイロード各支店で可能で、例えば、長崎駅から利用する場合、9:08発の竹松駅行き普通列車で出発し、帰りは竹松駅15:28発のシーサイドライナーに乗って16:02分に長崎駅に到着するという行程になり、料金は大人2,360円(小人1,640円)と割安になっています。

体験で出来上がったパンまた、シュシュでの空き時間は自由行動となっており、別に、梨、ぶどうなどの果物狩りを希望される場合は、切符の購入駅からオプションで申し込みが出来るようになっています。

JR九州長崎支社では、これまでも「駅長お薦めのグルメ切符」などを手がけていますが、今回は、近距離の収入拡大と夏休みに家族づれでシュシュを満喫して貰おうと4月頃からシュシュと協議を重ね、新しい試みとして7月13日から9月30日(梨・ぶどうの時期)までの期間限定での発売が実現したとのことです。

互いの役割としては、JR九州が、切符の販売・精算(オプションは別)、3日前までの予約の通知、JRが持つTV番組枠での放送やチラシ・ポスターを使った各駅での周知等を行い、シュシュでは、送迎バスの運行、体験の受入れ、ホームページでの情報発信などを担当しています。また、7月10日には、JR長崎駅の改札口でチラシ配りなどをして、シュシュ及び「シュシュポッポきっぷ」のPRも行ったとのことです。

シュシュで体験を担当する樋口美和さんは、「この夏シュシュには、シュシュをはじめて知った方や車がないのでこれまで来られなかった方をはじめとして、乗り物が好きな小さな子供づれの家族や女性のグループが、この切符を利用して訪れました。お客様に楽しんでいただき、また大村に遊びに来たいと思って貰うように、おもてなしの心で対応しています。」と話してくれました。

取材に協力いただいたJR九州長崎支社の崎田慎一さんは、「魅力ある観光素材であれば、積極的にタイアップさせていただきたい。」 とのことでした。 (問い合わせ先:JR九州長崎支社営業課 TEL:095−827−4088)

このほかJR九州には、九州を対象として年3回実施する「JR九州ウォーキング」という企画があります。こちらは、JRと自治体などの団体が協議をしながら体験型観光なども組み入れたウォーキングコースをつくりあげていくもので、完成した全コースは統一のパンフレットに掲載され情報発信がなされていますので、併せてご紹介します。

お知らせ

ながさき田舎暮らしキャラバン

長崎県では、退職を間近に控えた団塊世代の方が、第二の人生を長崎で過ごしていただくため、昨年度から、移住促進事業「ながさき田舎暮らし総合プロモーション事業」を実施しています。

このたび、全国の大都市において、長崎県への移住に関する相談会「ながさき田舎暮らしキャラバン」を開催します。

多くのみなさまのご来場を心からお待ちしております。

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(通称:「オーライ!長崎」)
〒850-8570
長崎市江戸町2番13号(長崎県地域振興部地域政策課内)
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