No.04 2007/10
今月号の目次
| 五島特集 | つばき油搾り体験 五島列島の特産品「五島手延べうどん」 10〜11月のイベント・観光スポット |
|---|---|
| シリーズ企画 | 交流で農山漁村を元気に!(第4回) |
| 事例紹介 | 大浜「海業」振興会 |
| お知らせ | 第2次読者登録プレゼントキャンペーン開始のお知らせ 情報提供募集のお知らせ |
五島列島は、長崎港から西へ約100kmに位置し、青い海に囲まれた大小あわせて約130の島からなる。古くは遣唐使船の日本最後の風待ちの地として、最近では旧五輪教会堂や頭ケ島天主堂など5つの教会が「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の一部として世界遺産への登録を目指すなど、海と歴史の島である。
五島への交通アクセスとご紹介はこちらから
http://www.pref.nagasaki.jp/sima/island/gotou/access/index.html
つばき油搾り体験
「ようこそ日本へ…」というCMソングで、椿の成分を含んだシャンプーが人気だ。そう言えばメーカーである資生堂のシンボルマークは「花椿」。マークが誕生した当時は「香油花椿」という髪油が最も人気の商品だったとのこと。今回は、「東の大島、西の五島」と並び称される五島で、つばき油搾り体験を取材した。
五島はヤブツバキの自生地として名高く、古くから食用の椿油が生産され、かつては日本一の生産量を誇っていた。椿油の主成分はオリーブオイルで有名なオレイン酸で、その含有量は植物油中最も高く、それゆえに、皮膚になじみやすい、保湿効果にすぐれている、酸化しにくいなどの特徴をもち、食用のほか髪油、化粧品、機械油など幅広く活用される優れた油だ。
五島市中心部から車で15分程の距離にある、海水浴場や香珠子(こうじゅし)椿自生林に併設された「五島椿物産館」を訪ね、浦時雄支配人にお話をうかがった。
敷地内には、五島椿物産館、五島椿文化館、天然塩工房、体験館などがあり、つばき油搾り、かんころ餅つき、天然塩づくり、陶芸(手びねり、絵付け)、ピザづくり等の体験が行われている。つばき油搾り体験は通年可能で、料金は2〜5人で3,000円。出来上がったつばき油は持ち帰ることができる。
取材当日、既に収穫された椿の種がブルーシートの上に広げられて乾燥中であった。隔年で収量が異なる椿の実だが、今年は例年になく豊作とのこと。
ここでのつばき油絞り体験の内容は、江戸時代に行われていた「煮出し法」という油の抽出方法で、その手順は次のようなものだ。
1.まず、乾燥した種子を鍋で炒る。
2.これを石うすでつきペースト状にする。
3.ペースト状になった種子をお湯で炊き、水にうかんだ油成分をすくって布でこす。
4.こした油を再び煮詰めて水分などの不純物を飛ばす。
油を煮詰める途中で水泡が出てくると水分が飛んだ合図で、このとき、茶色だった油の色が一瞬にして黄金色に変わる。体験では、ぜひこの瞬間を見てほしいとのことだった。また、つばき油搾り体験の参加者は、今の時期は修学旅行生が多く、例年2月に行われる「五島椿まつり」シーズンには小グループの参加が多いとのことだった。
その「五島椿まつり」の情報を求めて、福江武家屋敷通りふるさと館を訪ねた。次の「第14回五島椿まつり」は、平成20年2月2日(土)〜3月2日(日)に実施され、福江武家屋敷通りふるさと館を中心に、期間中は、武家屋敷通りのかがり火、福江城蹴出門ライトアップ、お茶会、椿展や特産品を集めたグルメ市、イベントツアーなど盛り沢山の行事が予定されている。
福江武家屋敷通りふるさと館を運営する五島市観光協会では、椿油を使用した様々な製品を扱っていた。椿の石けん、椿のジェルクリーム、椿のハーブクリーム、椿の飴、椿油、椿の石けんシャンプー、椿のボディソープ、椿のリンス、五島列島の湯とこれらの商品を組み合わせた詰合せを含め11品目の商品があり、メール、FAX、郵送でも購入できるとのこと。
皆さんも、ぜひ一度五島の魅力を体験しに訪れてみていただきたい。
つばき油搾り体験問い合わせ先(五島椿物産館)
| 住所 | 五島市浜町1255-1 |
|---|---|
| 電話 | 0959-73-5921 |
| 交通アクセス | バス富江線(香珠子口20分、徒歩10分) |
| 休館日等 | 年中無休 |
詳しくは、オーライ!長崎ホームページの五島エリアの「五島椿陶芸館」
http://www.orai-nagasaki.com/
五島市観光協会の椿油を使用した商品の紹介
http://www1.megax.ne.jp/gotokankou/bussan/camellia/top/top.htm
五島列島の特産品「五島手延べうどん」
讃岐、稲庭と並んで「日本三大うどん」に数えられている「五島手延べうどん」。うどん作りが盛んな新上五島町を訪れた。
新上五島町内には、島に残り伝統の技法を守り続けながらうどん作りに誇りを持った人たちが34の製麺所を操業しているが、今回は、この道30年、株式会社ますだ製麺の舛田安男会長に話をお聞きした。
舛田会長によると、その昔上五島では、「麺の乾燥に最適な乾いた秋の北風が吹き、飛び魚が捕れだす9月から3月にかけてうどん作りが行われた」とのことだ。ところで、五島手延べうどん作りにも、島の特産品である椿油が欠かせない。「麺を細く伸ばす際、椿油をうどんの表面に塗り、ねばりを出すため麺を熟成させながら伸ばしていく。椿油には、麺どうしをくっつけない役割と、空気を遮断し熟成課程で麺の保湿性を保つ役割がある」とのこと。
完成したうどんには、つるりとした食感としっかりとしたコシが出る。ますだ製麺のこだわりは、天然塩と水。「作りたてのうどんを提供し、できるだけ新しいものを食べてもらうため在庫は置かない」と舛田会長。また、ワカメうどんや四季の味覚をとりいれたオリジナル製品も開発されている。
五島手延べうどんの代表的な食べ方は「地獄炊き」。沸騰した鍋にうどんを入れ、ゆであがったら直接箸で取り、焼いた飛び魚からとる「アゴダシ」のつゆか、生卵につけて食べる。今回製麺工場も見学させていただき、出来たてで乾燥前のうどんを「地獄炊き」で食べさせていただいたが、もちもちとした弾力があり大変美味しかった。
うどんは、遣唐使の時代、7〜9世紀に五島に伝わったという説があり、この説がほんとうなら、五島では千百年以上前からうどんが作られていたことになる。皆さんも、一度、うどんの里を訪れてみては如何だろうか。
(株)ますだ製麺ホームページ
http://www.masuda-udon.co.jp/
竹酔停本店(ますだ製麺直営の食事処)
| 住所 | 長崎県南松浦郡新上五島町七目郷449-1 |
|---|---|
| 電話 | 0959-42-0821 |
| 営業時間 | 10:00〜15:00 |
| 定休日 | 第1水曜日 |
五島地域のイベント・観光スポット
イベントカレンダー/10〜11月
| 観光朝市・五島ばらもん市開催 | 毎朝6:00〜8:30頃(水曜休み) | 五島市東浜町 |
|---|---|---|
| 五島・有川くじらどんまつり&五島うどんフェスタ | 10月28日 | 新上五島町 |
| 第23回長崎五島ツーデーマーチ | 11月10〜11日 | 五島市福江島 |
| 大宝の砂打ち | 11月17〜18日 | 五島市玉之浦町 |
観光スポット
- 堂崎天主堂(どうざきてんしゅどう) 五島市奥浦町
キリスト教禁教令解除後の明治12年(1879)五島で最初の教会として設立。現在の赤レンガの天主堂は明治41年(1908)の建築で、堂内にはキリシタン資料を展示している。- 石田城跡(いしだじょうあと) 五島市池田町
黒船の来襲に備え、嘉永2年(1849)から15年の歳月をかけて築かれた江戸時代最後の、つまりは日本で一番新しい城。石垣や門のほか、藩主の隠居所だった五島邸の庭園が残る。- 大瀬崎断崖(灯台)(おおせざきだんがい) 五島市玉之浦町
荒海の東シナ海に突き出した断崖。そそり立つ岩肌と青色の海、緑の照葉樹のコントラストが鮮やかだ。「日本の夕陽百選」の地にも選ばれており、雄大な海と空が茜色に染まる落日は実に美しい。- 青砂ケ浦教会(あおさがうらきょうかい) 新上五島町
奈摩湾を見下ろす丘の上に建つ教会。小さな集会所から始まり、聖堂は3回建て直された。2001年に国重要文化財に指定された。- 鯨賓館ミュージアム(げいひんかんみゅーじあむ) 新上五島町
明治末期まで有川湾で行われていた捕鯨を再現したアニメが見られるほか、古式捕鯨で使われた銛や包丁などを展示している。多数の有川出身者も従事していた南氷洋捕鯨の映像を見ることもできる。- 若松大橋(上中島展望所)(わかまつおおはし) 新上五島町
全長522mのトラス橋。空の青と海の青、山の稜線、白い橋と行き交う船の航跡を、心ゆくまで楽しめる。
五島市観光協会ホームページ
http://www1.megax.ne.jp/gotokankou/
新上五島町観光物産協会ホームページ
http://www.shinkamigoto.org/
第4回 みかんとりんごの話
この9月中旬、青森県の下北半島を視察(小生、青森県グリーン・ツーリズムのアドバイザー)。恐山、温泉、ブナ・ヒバの自然林、マグロ・アワビ・イカの海の幸など、自然の恵みで暮らしていることに強い印象をもった。青森県は農林漁業を観光資源として明快に位置づけている。りんごとさくらんぼの産地・南部町は平成16年度に「友〜ったり・湯〜っくり・農〜んびり」の<達者村>を開設、暮らしを農家民泊と体験の滞在ツーリズムとして推進、特産品の認定、三十六景・景観指定、果樹や農産品づくりなど新しい観光資源として首都圏からの修学旅行、家族客を対象に体験イベントなどを実施。地元女性による直売所は4億円を売上、入会金30万円でもなお待ちリストができている。平成18年には「オーライ・ニッポン大賞」「第1回JTB交流文化賞」「毎日・地方自治大臣賞」を一挙に受賞、元気な達者村である。山間に広がるりんご畑と産地直送の旬の香りは九州では体験できない原風景であり暮らしが観光資源である。
長崎県はみかんとびわの産地、北東北の人たちはみかん畑を知らない。ちょっと高級なびわとさくらんぼ同志もあわせ、列島の東西で観光提携ができないか。住民農民ベースによる産品キャラバンの観光訪問による観光団で相互に企画し、訪問先で観光ツァーを兼ねてPRや交歓シンポジウムをはじめいろいろなイベント交流による誘客と市場開拓の新しい遠隔連携事業を提案したい。地域で頑張っている女性の企画・実行力に期待したい。
片岡 力(長崎国際大学)

今回は、五島市大浜地区の、40名の漁業者と8名の加工業者の方々が立ち上げた「体験漁」の『大浜「海業(うみぎょう)」振興会』をご紹介します。
「体験漁」は、海という大自然に触れ、そこに生きる魚を獲り食べることを通じて、五島の魅力を感じてもらおうという趣旨でメニュー化されたもので、内容は、伊勢えび漁体験、たこつぼ漁体験、豪快!男女群島船釣り体験、ミズイカ漁体験、立縄(たてなわ)漁体験、地引網体験、磯遊び体験、灰ダコ捕り体験(資源保護のため現在休漁中)の8つの体験で、家族連れから修学旅行、釣り愛好家の方まで楽しめるものとなっています。また、体験でとれた魚はすべて持ち帰ることができ、楽しみは倍増ものです。
『大浜「海業」振興会』設立のきっかけは、都市と農山漁村の共生・対流の推進にかかる地域での取組として、五島ブランドの確立と地域の活性化を図ることを目的に、観光協会、商工会議所、農業協同組合、森林組合、漁業協同組合、運輸会社、NPO法人、五島市等が平成17年6月に設置した「五島ブランド確立推進協議会」での、「青い海が自慢の島にブルーツーリズムがない。モデル地区が作れないか」という議論の中で、五島ふくえ漁協の野口参事さんが手をあげたことにはじまります。
今回取材に対応いただいた野口参事さんによると、当時は「五島においても地引網体験などは実施されていたが、どちらかというと宿泊施設等からの依頼で、単発的に行われているような状況」があり、他方で、「魚価が下がり経費が高騰する一方だという漁民からの声が大きくなってきて、何かとしなければと思案中だった」とのことです。
このような背景があったとはいえ、大浜地区には、定置網、もぐり漁、たこつぼ漁など様々なかたちの漁を営む漁師がおられ、話を持ち帰って取りまとめるまでにかなりの数を膝づめで話しあったとのことで、話を進めていく上では、「体験を実施するために一日漁を休むことに対する日当をいくらにするかということを、集落の皆で話し合い取りまとめたことが大きかった。」ということでした。
この間、体験メニューの作成、地域づくりアドバイザーの講演会、観光業者等との打ち合わせ等は「五島ブランド確立推進協議会」のもと、関係者で組織された推進部会で進められましたが、この活動の中で実施された先進地視察で、海岸でのつり体験が収入になることを目の当たりにし、大浜で可能な体験資源のすばらしさを再認識したことが、さらなる前進の鍵となったそうです。また、野口参事さんのお話からは、体験の集合場所となっている公園前の海の漁業権を開放しようと皆で決めたことが、今日につながる重要な決定となったようです。
協議をすすめるなか、平成18年4月に来島する東京の高校生243名の修学旅行の受入が決まりました。体験実施前には組合員総出で海岸の掃除をするなど地区全体での取組みを図り、修学旅行生の皆さんに、地引網、刺し網、防波堤釣りなどのメニューを提供したところ、多くの生徒さんから感謝状が届いたことで運営に自信を深め、この後、『大浜「海業」振興会』は本格的に始動しました。
最後に、野口参事さんから、今後の課題として2つの点をお聞きしました。「一つ目は、観光協会等との連携により「体験漁」の存在をいかに宣伝していくかということであり、二つ目は、宿泊施設等との連携により体験で捕れた魚を宿泊先で調理して食べてもらえる体制を整えること。そして、今後もっと連携を深めて『大浜「海業」振興会』を発展させていきたい」と語っていただきました。
よかとこ、五島。(大浜「海業」振興会)
http://www.yokatoko-goto.jp/
問い合わせ・予約 大浜「海業」振興会
| 住所 | 五島市小泊町1-2 五島ふくえ漁業共同組合大浜支所内 |
|---|---|
| 電話 | 0959-75-5120 |
| FAX | 0959-73-5299 |
| 定休日 | 第1水曜日 |
第2次読者登録プレゼントキャンペーン開始のお知らせ
オーライ!では、9月30日に終了しました第1次読者登録プレゼントのご好評につき、平成19年10月25日(木)から平成20年2月29日(金)までの期間中に、新たに読者登録をいただいた皆様を対象に、長崎の特産品のプレゼントキャンペーンを実施します。
オーライ!長崎では、今後とも、皆様にご愛読いただける情報を発信をして参りますのでよろしくお願いいたします。
プレゼントキャンペーン開始は、25日(木)頃から。
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情報提供募集のお知らせ
この度、オーライ!長崎では、オーライ!長崎メールマガジンの読者の皆様を対象に、情報提供を募集します。
募集情報は、あなたがご存じの体験やオーライ!長崎メールマガジンへのご意見・ご感想などです。
情報提供いただいた皆様の中から、抽選で長崎県の特産品をプレゼントいたします。
情報受付は、25日(木)頃から。
ホームページ「オーライ!長崎」上に、説明ページを新設します。
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