No.09 2008/03
今月号の目次
最北端から韓国の釜山を望むことができる国境の島、対馬。紺碧の海に囲まれた島内は、緑深い山々が続き雄大な自然がいっぱいです。このほか、江戸時代の朝鮮外交の窓口役を担った城下町の厳原や、リアス式海岸で知られる浅芽湾の景観など見どころたっぷりの地域です。
対馬のご紹介(ホームページ「ながさきのしま」)
http://www.pref.nagasaki.jp/sima/island/tsushima/index.html
対馬の観光と物産のポータルサイト(対馬観光物産協会ホームページ「対馬観光&グルメなび」)
http://www.tsushima-net.org/
龍良山(タテラヤマ)原始林散策体験
対馬は、南北82km、東西18km、面積698km2。北方領土と沖縄を除いて、佐渡、奄美大島に次いで日本で3番目の大きな島。島の約90%が森林で覆われ山々が連っており、原始林や原生林と呼ばれる古代からの自然がたくさん残っている。今回は、世界的にも珍しい緩傾斜地に残る照葉樹の原生林である「龍良山原始林」の散策を取材した。
ガイドは、環境省自然公園指導員もされている長渡稔治さんにお願いした。現地までの車移動の間、自然への興味を掻き立てるように、日本で対馬にしか生息しない「チョウセンケナガニイニイ(セミ)」など大陸系の昆虫の話や、対馬北部の鰐浦を中心として自生するヒトツバタゴ(5月上旬に白い花を咲かせる樹木・別名ナンジャモンジャの木)の話など熱く語り、対馬の自然はすばらしいと話題は尽きない。
県道厳原豆酘美津島線を南下、途中市道に入ると間もなく内山峠。ここは朝鮮半島から越冬のため東南アジアに渡る際に対馬上空を通過するアカハラダカの観測地で9月頃から見られるそうだ。
厳原市街地から登山口まで約30分で到着。登山入り口の大きな案内板の前で「龍良山は海抜559m。原始林は海抜120mの低地から山頂まで広がり面積100ha。低地部の植生はスダジイを中心とするシイ林の群生で樹齢は200年。登山口付近は傾斜も緩やかで、散策は容易」と長渡さんのお話を聞いて登り始める。
自然の中で心が癒されながら歩いていると、老木が倒れて道をふさいでいた。辺りは陽光が差し込んで明るくなっている。他にも明るいスポットがランダムにあり、これは、寿命のきた木が倒れた跡で、ギャップ(すきま)と呼ばれている。1割位のギャップがあると根元まで陽光が届き、好陽性の植物が育って森林が活性化するという。そこには、アリをも通すという小さなトゲがあるアリドウシが赤い実を付けていた。このように老大木が倒れて、再びギャップが閉じるまでには100年以上の年月がかかるそうだ。
森林が深くなるにつれて、ところどころに大きい木の幹が縦に裂けている大木が有る。これは、雷による被害だそうで、裂けた木には下の根の方から何本もの枝が出ている。ある程度育つとその中で一番大きな枝だけを残してその他は枯れて無くなってしまう。まさに世代交代が行われている様子が伺える。
最後は、龍良山のシンボルである「スーパースダジイ」(海抜180m、幹回り8m、樹高22m)。 樹齢200年は超えて、板根の発達したすばらしい巨樹。見るだけで圧倒されそうな姿。大切に保護するための監視を欠かさないが、皮がはがれているとの通報があったので調べてみるとイノシシによる仕業だった。貴重な自然を守るのは難しい。
今回は、往復1時間半の間の取材で、自然の素晴らしさや森林のあり方、自然保護の難しさなどの体験が出来た。散策の参加者は子供から大人まで幅広く、最近では団塊の世代の夫婦の参加者が多いとのこと。参加者から「龍良山の貴重な原始林の中で、森林浴で心が癒されて爽快になった」と聞くと、心の底からやりがいを感じ、自然に改めて感謝するという。
実は、今回のガイドをしてもらった長渡さんは他県の出身。初任地が対馬営林署勤務だったので、対馬の原始林や自然に魅せられて退職後も住み着いてしまったとのこと。これからの対馬は新緑のまぶしい春を迎えるので、来島される際には是非案内をお願いしてみては如何ですか。
原始林等の散策ガイドの問い合わせ
「対馬観光ガイドの会・やんこも」
| 住所:対馬市厳原町国分1441(対馬市役所1F)対馬観光物産協会内 電話:0920-52-1566 |
|
対馬の体験メニュー(ホームページ「オーライ!長崎」) http://www.orai-nagasaki.com/map_tusima.html 龍良山(タテラヤマ)の情報(対馬観光物産協会「対馬観光&グルメなび」) http://www.tsushima-net.org/tourism/nature.php (ページを開いて、対馬の地図上の「C」をクリック) |
対馬の郷土料理「石焼き」
もともとは漁師さんや海女さんたちが、暖を取るための焚き火に入れた石の上で、捕ったばかりの魚や貝を焼いて食べたのが始まりといわれている「石焼き料理」。
対馬市厳原町で天然いけす料理を営む「志まもと」の女将、島本美穂子さんを訪ねてお話をうかがった。「対馬の気候は厳しいけれども、野菜、シイタケなどは、香りが良くてとても良い物が取れるので、地元のものをPRするべく地産地消に力を入れている」と自信たっぷり。
料理に使う石は、隣町・美津島町の根緒海岸一帯で取れる石英班岩(せきえいはんがん)。熱しても割れにくいうえに、食材が焦げ付きにくく、ふっくらと焼き上がるのだそうだ。現在は、良い石が少なくなっていて、休日には自分で見つけに行くほどのこだわりだ。
この石をカンカンに焼き、鮮魚の切り身や、ヒオウギ・サザエなどの貝類、シイタケ・カボチャなどの野菜を、こげないようにツケダレに浸けて石に乗せると、ジュジュッと音を立て湯気とともに香ばしい香りが立ちこめる。
さっと焼き上げ、ゴマダレ、ポンズ等お好みのタレをつけて食べると、ホクホクの暖かさに包まれて、素材のうまみが口いっぱいに広がる。漁師料理ならではの素朴な味わいが魅力である。
志まもとでは、対馬の様々な郷土料理が食べられるが、「石焼き」(税込み2,625円〜)は、石を前もって1時間程度暖めておくため予約が必要とのこと。
店内の各テーブルには、地元対馬いづはら病院長の奥様が描いた対馬の山野草(5月に咲くヒトツバタゴなど6種類)のランチョンマットが敷いてあり、食べながら対馬の四季折々の自然が楽しめるのがうれしい。
石焼き料理は、盛り沢山の山海の幸に、対馬の美味しさのエキスがぎゅっと詰まっています。対馬においでの節は是非ご賞味ください。
お問い合わせ
天然いけす割烹 志まもと(しまもと)
| 住所:対馬市厳原町国分138 電話:0920-52-5252 |
|
対馬のグルメ情報(対馬観光物産協会ホームページ「対馬観光&グルメなび」) http://www.tsushima-net.org/gourmet/food.php |
イベント・観光スポット
イベントカレンダー/4〜5月
| 千尋藻港祭り | 4月10日 | 対馬市豊玉町 |
|---|---|---|
| 島大国魂御子神社大祭 | 5月3日 | 対馬市上県町 |
| ひとつばたご祭り | 5月4日 | 対馬市上対馬町 |
観光スポット
- 韓国展望所(かんこくてんぼうしょ) 対馬市上対馬町鰐浦
-
気象条件に恵まれれば、約50kmの至近距離にある韓国が肉眼ではっきり見える。備え付けの望遠鏡をのぞけば、釜山のビル群も手に取るよう。 - 対馬野生生物保護センター(つしまやせいせいぶつほごせんたー) 対馬市上県町佐護
-
ツシマヤマネコは日本で最も絶滅の恐れが高い野生動物の1種。生息に適した環境の減少などにより生息数は年々減少しており、今では、対馬島の北部を中心に推定80〜110頭しかいない。環境省のこの施設では「つつじ」というメスネコを公開中。 - 和多都美神社(わたつみじんじゃ) 対馬市豊玉町仁位
-
波静かな入江に面する。祭神は彦火火見尊(山幸彦)と豊玉姫命。山幸彦は失った釣針を探し、海神の宮殿があったこの地に下向。海神の娘の豊玉姫と結婚したとか。 - 万松院(ばんしょういん) 対馬市厳原町
-
宗氏20代の義成が元和元年(1615)に創建。朱塗りの桃山様式の山門は対馬最古の建造物。本堂には徳川歴代将軍の位牌などを安置し、裏山には歴代藩主や一族の墓所が広がっている。 - 武家屋敷跡(ぶけやしきあと) 対馬市厳原町
-
朝鮮貿易で財を成した宗氏が治めた城下町の厳原には、石を精巧に積み上げた立派な屋敷塀が、あちらこちらに残っている。江戸時代の武家屋敷のもので、とりわけ天道茂地区や宮谷地区によく保存されている。 - 石屋根(いしやね) 対馬市厳原町
-
島内で産出する平たい石で屋根を葺いた高床式の建物で、倉庫として利用されている。かっては島のどこにでもあったが、現在は椎根地区に数棟が残るだけ。全国でも対馬でしか見られない建物といわれ、1棟が県文化財に指定。
対馬のご紹介(ホームページ「ながさきのしま」)
http://www.pref.nagasaki.jp/sima/island/tsushima/index.html
対馬の観光情報(対馬観光物産協会ホームページ「対馬観光&グルメなび」)
http://www.tsushima-net.org/
今回は、先月号に引き続き、2月15日(金)〜21日(木)の間に、交流人口の増大を促進し地域の活性化に結びつけるために、北松浦半島、島原半島、西彼杵半島で実施した意見交換会のうち、2月19日(火)に実施した島原半島の意見交換会をご紹介します。
ご参集いただいたのは、島原半島で体験型メニューを提供している、雲仙岳災害記念館館長の河本冨士雄さん、合資会社たかき製麺代表社員の高木宏敏さん、NPO法人がまだすネット事務局長の相良淳郎さん、奥雲仙の自然を守る会代表の中田妙子さん、雲仙スパハウス・ビードロ美術館工芸師の森山佳奈さん、長崎有機農業研究会会長の長尾泰博さんのほか、島原半島地域内の4市から交流促進の担当者4名の皆さんです。アドバイザーには、北松浦半島に引き続き、長崎国際大学の片岡教授にお願いしました。
意見交換会では、課題として、次のようなご意見等がありました。
・雲仙のホテルの従業員でビードロ美術館を訪れたことがない方が多いので、良さを知ってもらうため無料で体験してもらっている。
・誰かが人材を育てる必要がありNPOとしてやっているが、人づくりでは収入が入らないので、これからは農家民泊をするなどの工夫がいる。
また、広域連携に向けた取組等について、次のようなご意見等がありました。
・ネットワークが不足している。体験をする団体が増えることで地域は活性化する。農林水産業をはじめ、地場産業を巻き込んで中身のあるものにする必要がある。
・市内を回るシャトルバスや、夜間に旅館を巡るシャトルバスが必要ではないか。
・島原を活性化したいと考える人は多い。全体を見渡せる上部団体が必要ではないか。
会場では、広域的な取組に対する多くのご意見が出され、参集者が実施している体験メニューの内容を互いに披露されるなど、活発な意見交換が行われました。
半島地域魅力発見委員会とは(ホームページ「ながさきの半島」)
http://www.pref.nagasaki.jp/hantou/council/
オーライ!長崎とは(ホームページ「オーライ!長崎」)
http://www.orai-nagasaki.com/info_orai.html
今回は、対馬の北部の上県町で、「対州そば」によるブランドの確立と交流人口の拡大により地域活性化を目指す「そば道場あがたの里」を紹介します。
対馬では、古くから、狭く痩せた土地でも育つそばの栽培が盛んで、「対州そば」として知られていましたが、後継者不足や高齢化により次第に栽培面積が減少し、一時、そばの専門店がなくなり、「対州そば」は「幻のそば」といわれるようになっていた。そこで、島民に親しまれていたそばを復活しようと、平成12年度から島内の「対州そば振興協議会」を中心に全島で関係者一体となって、対馬で昔から栽培されていた在来原種の「対州そば」を復活させ、地域独自のブランドの確立を推進しています。平成19年度には全島で原種に近い「在来種」からのそばとなっています。
「対州そば」の周知宣伝・販売拠点の一つとなっている「そば道場あがたの里」は、平成8年11月に開設。職員自らがそば栽培を行い、店先の大きな水車の力を利用して石臼で挽いた天然のそば粉でそば打ち体験ができ、自分が作った「そば」が味わえる。勿論食事処や売店もあります。平成18年度の入館者数は15,576人、体験者数162人で、対馬を訪れる観光客が立ち寄る施設となっています。
「そば道場あがたの里」の瀧本一光店長は「使用するそばは、すべて自分たちで播種・収穫し、年間分4トン保管しています。種子は、県総合農林試験場で選抜・育成された、昔の小粒で灰色っぽい対州そば本来の原種に戻したものを蒔いているので、全国の製粉業者から高い評価を受けています。また、毎朝挽くそばは、そばガラが入ったもので、そば本来の風味があり、つなぎ(小麦粉)も一切使わず昔ながらの味を保っようにしています」と話してくださった。
取材当日は昼間の食事客が多く、普段50〜60人分用意しているそば粉が無くなり、再度そば粉を挽いてそば打ちをしている状況でした。食事は、対馬名物で地鶏でだし汁を取った「いりやきそば」(600円)などがあり、おにぎりも地元産の米で作ったものを使っています。5月以降は、珍しい「そばアイス」も作っているそうです。
現在の課題をお尋ねしたところ、「そばの栽培は、雨に弱いので排水の良い畑に作付けするが、収穫が不安定で困っている。また、最近はイノシシの被害が多くなったので、インシシ対策が必要」とのこと。今後は、「韓国の観光客が上対馬町の比田勝港と厳原町を往復する途中に立ち寄ってもらうよう誘致をしたい」と意欲満々話してくれました。
そば道場あがたの里
住所:対馬市上県町佐須奈甲565-イ
電話:0920-84-2340
そば道場あがたの里の情報(ホームページ「オーライ!長崎」)
http://www.orai-nagasaki.com/tsushima_02.html
ホームページ「オーライ!長崎」の更新について
オーライ!長崎では、体験型観光情報満載のホームページ「オーライ!長崎」を更新しました。今回は、掲載する体験情報を、H18年度の53団体560件から66団体576件に増加させるとともに、各体験団体紹介ページにそれぞれグーグルマップを挿入し、いっそうご利用しやすく編集しています。ぜひ一度ご覧下さい。
詳しくはこちらから→ http://www.orai-nagasaki.com/
ホームページ『ながさきの「しま」』を更新しました!
長崎県では、ながさきの「しま」の魅力である自然、歴史、体験、食などの情報を掲載したホームページ『ながさきの「しま」』を運営しております。
今回、ホームページの情報を更新し、魅力的な観光情報112項目の追加や地図掲載、動画情報の掲載など内容の充実を図りましたのでお知らせします。
詳しくはこちらから→ http://www.pref.nagasaki.jp/sima/
ホームページ『ながさきの「半島」』を更新しました!
長崎県及び半島地域魅力発見委員会(長崎県及び半島地域構成13市町)では、ながさきの半島の魅力である景観、体験、暮らしなど情報を掲載したホームページ「ながさきの半島」を運営しております。
今回、ホームページの情報を更新し、半島地域の魅力的な情報52項目の追加や、今年度作成したガイドブック「半島地域魅力発見ガイド(歴史編)」を掲載するなど内容の充実を図りましたのでお知らせします。
詳しくはこちらから→ http://www.pref.nagasaki.jp/hantou/
ながさきの「しま」「半島」の魅力
長崎県及び半島地域魅力発見委員会が主催し、昨年実施しました「しまの魅力発信映像祭ビデオフォトコンテスト」及び「ながさきの半島魅力発見フォトコンテスト」の応募作品から、ながさきの「しま」「半島」の魅力をご紹介します。
<対馬の魅力>
![]() |
![]() |
| 「守ろう!ツシマヤマネコ」 (対馬市峰町) |
「雲の山と夏の海」 (対馬市厳原町) |
<壱岐の魅力>
![]() |
![]() |
| 「島の朝」 (壱岐市石田町) |
「勝本漁港せり市場」 (壱岐市勝本町) |
<五島列島の魅力>
![]() |
![]() |
| キンメモドキの大群 (新上五島町高麗曽根) |
はまゆうの聖母 (五島市岐宿町) |
<平戸諸島の魅力>
![]() |
![]() |
| 大根坂・内出の棚田と夕陽 (平戸市大島村) |
神輿待つ (佐世保市宇久町) |
<西彼諸島の魅力>
![]() |
![]() |
| 江島くんち (西海市崎戸町) |
外海の夕陽 (長崎市池島) |
<北松浦半島の魅力>
![]() |
![]() |
| ハマダイコンの大群落 (佐世保市吉井町) |
秘桜 (佐々町真竹谷) |
<島原半島の魅力>
![]() |
![]() |
| イルカウォッチング (南島原市口之津町) |
若武者火宴行進 (雲仙市千々石町) |
<西彼杵半島の魅力>
![]() |
![]() |
| つながり (長崎市野母崎地区) |
田舎の一枚 (西海市崎戸町) |
ホームページ「ながさきのしま」 http://www.pref.nagasaki.jp/sima/
ホームページ「ながさきの半島」 http://www.pref.nagasaki.jp/hantou/
- 配信メールの形式の変更や登録の解除など
- 現在配信されているメールマガジンを、テキスト形式に変更されたい方、また登録を解除されたい方は、以下のページより変更・解除を行ってください。
発行元情報
| オーライ!長崎 | 「都市と農山漁村の共生・対流」長崎県協議会 (通称:「オーライ!長崎」) 〒850-8570長崎市江戸町2番13号(長崎県地域振興部地域政策課内) TEL 095-894-3773 |
|---|---|
| プライバシーポリシー | 当メールマガジン登録により得た個人情報は、メールマガジンの配信以外の目的で利用いたしません。 また、個人情報に関する法令およびその他の規範を遵守し、お客さまの大切な個人情報の保護に万全を尽くします。 |


















