No.11 2008/07
今月号の目次
壱岐島は、福岡県と対馬の中間地点の玄界灘に浮かぶなだらかな島で、海岸と丘陵部分の自然景観に恵まれ、壱岐対馬国定公園に指定されています。
歴史的には、古くから大陸文化の中継地として重要な役割を持っており、国指定特別史跡「原の辻(はるのつじ)遺跡」などの重要な歴史遺産が数多く残されています。また、豊かな海の幸の他「壱岐牛」、「壱岐焼酎」など食の魅力にもあふれています。
長崎県への交通アクセスはこちらから(ホームページ「オーライ!長崎」)
http://www.orai-nagasaki.com/access.html
壱岐市のご紹介
http://www.city.iki.nagasaki.jp/
壱岐市観光協会
http://www.ikikankou.com/
壱岐の観光情報(リンクる壱岐)
http://www.iki-brand.jp/
ながさきの『しま』
http://www.pref.nagasaki.jp/sima/island/iki/index.html
とっておきの原の辻欲ばり体験
壱岐は、魏志倭人伝に記された「一支国(いきこく)」として知られ、島最大の「原の辻遺跡」から一支国王都の遺跡や弥生時代の貴重な遺跡が続々と出土していますが、今回は原の辻で遺跡の体験ガイドをされているNPO法人壱岐しま自慢プロジェクト(会員20名)理事長田口勇さんに「とっておきの原の辻欲ばり体験」の魅力などを伺いました。
原の辻遺跡は、壱岐島の東南部に位置する大規模な多重環濠集落で、東西、南北とも約1km四方に広がっており、『魏志倭人伝』の中の「一支国」の中心地です。中国の漢や新の時代の貨幣や、銅鏡、朝鮮半島系の土器など大陸・朝鮮との交流を示すものが多数出土しています。
体験メニューとしては、まず、全体を知る上で「原の辻展示館」の見学があります。原の辻遺跡の出土品の紹介をはじめ復元農具や土器パズル等があり、見て触って体験できる展示館となっています。
また、展示館の外では、遺跡の発掘現場や復元建物の見学などのほか、当時の人たちの生活が体験できる「火おこし体験」や「勾玉作り体験」などがあります。
「火おこし体験」は、用意された火おこしセットによりまず火種を起こすことから始めます。板の穴に棒の芯を当てハンドルを両手でまっすぐ上下に動かして板との摩擦で火種をとります。できた火種をおがくずに移して火をおこします。
「勾玉作り体験」は、勾玉作りの石(滑石)、ヒモ、サンドペーパー、ヤスリなどが用意されます。まず鉛筆などで好みの形を描き、キリなどでヒモを通す穴をあけます。次に形を切り出し、サンドペーパーで削り込み
、丹念に磨き込んで仕上げます。最後に穴に糸を通して完成です。
田口さんは、「子供たちにとってこの2つの体験は初めてのようで、目を丸くして私の話を聞き入っていました。現在の子供たちは、テレビゲームや塾など室内で生活することが多いせいか、新鮮な体験として素直に受け取ってもらえたのでしょうね。ちなみに、子供たちに一番の人気は、勾玉作り体験です。勾玉とは、動物の牙を模して魔除けとして自分の身を守ったものですが、子供たちは、当時の人たちのファッションと思った人も多いようですね、手先の器用な子もそうでない子も一生懸命作って、大事そうに持ち帰りました。子供たちには、当時の生活がいかに大変だったかというよりも、今の生活がいかに便利で恵まれているかということを知っていただきたいですね。」と少年のような目でいきいきと話していただきました。
壱岐市では、2010年「一支国博物館」がオープンしますが、これを機会に「島ごと博物館」の実現を目指し、この秋、官民協働による「一支国弥生まつり」(11月15日〜24日)が開催されます。全国の皆様、どうぞお越しください。
お問い合わせ先 壱岐体験紀行予約センター
住所:長崎県壱岐市郷ノ浦町郷ノ浦281-6
電話番号:0920-47-6912
ホームページ:http://www.ikikankou.com/
上品でスリムな壱岐の「かす巻き」
「かす巻き」は長崎県名産の和菓子でカステラの生地にあんこを包み込んで巻いたもので、壱岐、対馬地域が有名ですが、今回は、昭和30年創業の壱岐市勝本町にある「土肥製菓店」を訪ねました。
店内では、暑い中、かす巻きの皮を専用のかす巻き焼き機で焼く人、その皮に手早くあんを乗せ皮を巻く人など3〜4人の分業でかす巻きができあがっていきます。
「創業時は手焼きで作っていましたが、かす巻きを壱岐の名産にしようと、平成の初めに日本に1台しかないかす巻き製造機を導入し、大量生産ができるようになりました。」と2代目の土肥輝英さんに当時を振り返りながら話していただきました。
「壱岐のかす巻きは、ずんどうタイプの対馬のかす巻きに比べて細めで上品な形をしています。レシピは変わっていませんが、中のあんが白あん、黒あん、餅入りと種類が増えました。手作りから機械化するのにふっくら感をどうするか試行錯誤の連続でした。原料もできるだけ壱岐産のものを使用しています。特に蜂蜜は上等ですよ。原材料、燃料油が高騰するなど厳しい状況が続いているが、伝統の製法を受け継ぎいつまでもこの味を守り続けたいですね。」と真剣に語っていただきました。
生地の優しい感触とあんこのハーモニーがとてもすばらしいと評判で、同店と島内6〜7カ所の土産品店でも販売しています。壱岐へお越しの節は、お土産に壱岐の「かす巻き」はいかがですか。
お問い合わせ先 有限会社土肥製菓店
住所:壱岐市勝本町仲触471
電話番号:0920-42-0207
FAX:0920-42-2372
壱岐地域のイベント・観光スポット
1.イベントカレンダー/8〜9月
| 壱岐大大神楽(だいだいかぐら) 公演 |
8月2日(土) | 石田町 |
|---|---|---|
| 八幡浦カズラ曳 | 8月13(水)〜15日(金) | 芦辺町 |
| 壱岐の島夜空の祭典 | 8月16日(土) | 勝本町 |
| ツインズビーチフェスティバル | 8月24日(日) | 郷ノ浦町 |
| 第11回一支国幼児相撲大会 | 9月6日(土) | 芦辺町 |
2.観光スポット
- ◆壱岐風土記の丘(いきふどきのおか) 壱岐市勝本町
数々の古墳群と中世の山城を巡る歴史散策公園。
敷地内には江戸時代中期の様式の古民家を建築復元し、地元の古墳からの出土品などを展示している。- ◆松永記念館(まつながきねんかん) 壱岐市石田町
明治、大正、昭和と日本の産業経済発展の礎を築いた松永安左ェ門の功績をたたえて建設。
“日本の電力王”“電力の鬼”と称された氏の偉業の数々を知ることができます。敷地内に博多の路面を走っていたチンチン電車があります。- ◆はらほげ地蔵 壱岐市芦辺町
海女で有名な芦辺町八幡浦の海中に六地蔵が祀られている。自然石の頭部で、腹が丸くえぐられているので、はらほげ地蔵と呼ばれている。
壱岐市観光商工課(壱岐市観光案内)
http://www.city.iki.nagasaki.jp/sightseeing/index.html
壱岐市観光協会
http://www.ikikankou.com/
3.壱岐交通の「一日フリー乗車券」
壱岐交通(株)では、観光客の皆様の利便を図るため平成10年7月から島外のお客様に限り1日フリー乗車券を発売し、好評を得ていましたが、この度、5月8日から島民の皆様も土日祝日に限りその利用ができるようになりました。一日乗り放題で、1日中何回でも乗車できますので観光、ショッピング、ビジネスなどに大変お得で便利な乗車券となっています。どうぞ車内でお買い求め下さい。
1日1名 大人 1,000円、 小人 500円
お問い合わせ先 壱岐交通株式会社
住所:長崎県壱岐市郷ノ浦町東触575-2
電話番号:0920-47-1255
ホームページ:http://www12.ocn.ne.jp/~ikibus/
「壱岐は素晴らしい資源の宝庫!海も山も歴史もある」と語るのは、壱岐市観光協会事務局長に今年1月に就任した下平わか奈さん。下平さんは全国から集まった20名の中から、公募で事務局長に選ばれました。郷里は長野県で、大学・大学院で建築デザインを専攻し、大阪と京都で講師等を務めるなど異色のキャリアを持つ。今回、壱岐の観光に新しい風を呼び込む下平さんにインタビューしました。
事務局長に応募したきっかけは?
「私は、大学院・社会人を通じて、外部との接点が希薄だなと感じたことから、自分の視野を広げようと、度々海外へ新しい出会いを求めて出かけました。海外では、まず、海が美しいことと、食べ物が美味しいこと、そして、建築デザイン専門家の視点から見て、昔ながらの文化と、自然が融合した地域ぐるみの『まちづくり』をしていることなどを痛感しました。いつしか、自分の手で観光を通じたまちづくりを行いたいと思うようになり、全国を見渡す中、小さいながらも魅力が沢山詰まっている『壱岐』を選びました。」
壱岐はどんな魅力がありますか?
「そうですね。島全体が癒しに包まれて、ここに来なければ味わえない体験がいっぱいあることに感動しました。海を見ればエメラルドグリーンが広がり、上を見れば透き通るような空、歴史の鼓動を感じる原の辻遺跡、神秘的な舞で魅了する壱岐神楽、漁村に残る古くからの町並みなど島の随所によそには無い魅力がいっぱいあり、それぞれで体験できることです。そして、それを温かくもてなしてくれる風土があることでしょうか。実は、この前、ヨーロッパの観光客が案内所を訪れ、壱岐の印象を、人柄が良く、海外に負けないぐらいすばらしい資源が沢山あると語っていました。私は、壱岐を選んで本当に良かった、間違いは無かったと感じたところです。」
壱岐市観光協会ではどんな仕事をしているのですか?
「当協会は、観光に関する色々な団体と連携して、広く壱岐の魅力を紹介するとともに、観光資源の調査・研究を行っています。
日々の仕事としては、外部からの電話応対や、郷ノ浦旅客ターミナルビル内での観光案内、HPでの情報発信を行っています。
現在、壱岐では、宿泊施設や、飲食店、公共交通機関で割引などのサービスを行うメンバーズカード『一支國国民証』を発行しています。このカードを手に、『壱岐』をご堪能ください。」
壱岐で抱える問題は何ですか?
「壱岐は、農林水産業や、歴史分野などすばらしいものが沢山ありますが、それぞれ単独でPR活動を行っているため、壱岐の良さが十分島外の人たちに伝わっていない実情があります。一方、島民の方々の中には、自分たちの手で観光を通じた『島おこし』をしないといけないという熱意ある方々が大勢います。
そこで、私はこの方々たちと連携して、しま全体を丸ごと観光PRできるネットワークづくりが必要だと思っています。それが私の役目でもありますし、客観的な立場で見ることができる外部の私を起用したのだと思っています。
そして、旧町ごとにあった観光協会が今年の7月に合併したので、全市協働して壱岐オリジナルの観光を作っていきたいと思います。」
これからの取組は?
「まずは、今までの仕事柄『五感』を大事にしてきましたから、まずは現地を見て触れて数多くの体験をしていきたいです。
最近では、食育に注目が集まっていることから、昔ながらの郷土料理を継承している地元の方々を交えて料理を作る体験メニューが作れればいいなと思います。
また、壱岐は素晴らしい資源の宝庫、海も山も歴史もあるので、島を丸ごと体験できる何らかのストーリーを作って、住民の方を巻き込みながら、東京や大阪などに向けて幅広く情報発信できればと思います。」
お問い合わせ先 壱岐市観光協会
住所:壱岐市郷ノ浦町郷ノ浦281番地6 郷ノ浦港ターミナルビル内
電話:0920-47-3700
ホームページ:http://www.ikikankou.com/
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「都市と農山漁村の共生・対流」長崎県協議会 (通称:「オーライ!長崎」) 〒850-8570長崎市江戸町2番13号(長崎県地域振興部地域政策課内) TEL 095-894-3773 |
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